~コト消費のその先は?~ 話題の次世代食材、フェイクミート!

昨今のヘルシー志向・健康ブームを背景に、「サスティナビリティ」「SDGS」の観点からも注目を集め始めている「フェイクミート」。大手スーパーでは代替肉のコーナーが設置されたり、大豆メーカーの「マルコメ」が商品化したり広がりをみせています。また、動物飼育による膨大な温室効果ガスの排出など地球環境へ配慮からだけではなく、2020年の東京オリンピックに向けて宗教上の理由で食べ物を制限する方たちも迎え入れられるようにビーガン専門店や通常のメニューの他、ビーガンメニューを追加提供するレストランも増えてきています。 今回は、団塊ジュニア世代(1971~1976年生まれ)の先輩とフェイクミートメニューを提供するお店へ足を運び、兆しトレンドが私たちLINE世代や上の世代にも受け入れられそうか、実際に体験して感じたことをレポートしたいと思います。
今回体験先として選んだのは、都内にある豚肉をメインとする焼肉屋さんです。こちらでは通常メニューの他、ビーガンメニューとして、ハンバーガー・ソーセージ・チキン・フィッシュの4種類のフェイクミート(主に大豆で作られる、植物性の原料のみで肉の味・見た目・食感を再現した「疑似肉」)や動物性材料を抜いたビビンバやチゲのようなサイドメニューを提供しています。メニュー表なども、特にビーガンメニューをプッシュしているわけではなく、普通の肉料理と同じで選択肢の一つとして提供している印象を受けました。その理由を店員さんに尋ねてみると「ビーガンの方もそうでない方も同じ空間で同じような食事を楽しめるお店をつくりたかったから。」と話しており、それを聞いた先輩はかなり共感している様子でした。先輩の知人にはビーガンの人もいるらしく、「一緒に楽しめるお店を知っているとすごく便利だし、ぜひその人を連れてまた来たい。」と思ったそうです。

しかし、私自身はビーガンの知人がいたとしても「また来たいか」と問われたら、即答はできないと思います。 実際フェイクミートと通常の肉メニューを食べ比べてみたところ、肉特有の脂の旨味を感じることは難しく、そのジューシーさが好物の私としては、食の好みが合う人と普通の焼き肉屋に行き、同じような感覚で肉を堪能したいと感じたのが本音です。

やはりコト消費最初の世代と言われる団塊ジュニア(=先輩)は、コミュニケーションツールとしてアウトドアアクティビティやバーベキューなど大人数でみんなが楽しめることを重要視するといわれています。まさにその世代にとっては、異なる嗜好の人たちが席を同じく出来るお店は、非常に貴重な場所になるのだと思います。しかし自分たちLINE世代は、SNSなどによって趣味趣向が合う少人数のコミュニティにいくつも所属しており、無理をせずに共感・共有できる相手とのみ余暇の時間を過ごしたいという意識を強く持ってしまう傾向は、否めません。それがこのような先輩と真逆の感想を持つことになったのだとつくづく思いました。今回、私自身には当てはまりませんでしたが、意識が高い若者にとっては、健康やダイエットという同じ目的を持った仲間で食事にくるのにちょうどよいお店だと思います。近年増えてきているビーガンメニューを提供するお店は、世代によって異なる使い方や楽しみ方で受け入れ、今後、定着していくのではないでしょうか。

話題の次世代食材、フェイクミート

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(先輩からのひと言)

フェイクミートは海外でも大きなトレンドとなっていますし、日本でもこれから市場は大きくなっていくのではないでしょうか。団塊ジュニア世代や男性は、食に対してコンサバな部分もあるので、フェイクミート専門店というよりも、今回のお店のように、通常メニューもある中で新しいものを試せるという形だと安心感もあり、チャレンジしやすいだろうと感じました。



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