~コト消費のその先は?~ セルフエステの新業態、完全個室で通い放題!

私たちLINE世代(92~96年生まれ)は、モノを所有せず「シェアリング」できることに価値を見出す傾向が強いと言われています。近年、そんな若者をターゲットに、欲しいモノや情報だけを他者と共有しながら定額制で利用できる「サブスクリプションサービス」が様々なジャンルで誕生し広がりを見せています。デジタル領域でのサービスのみならず、小売業や飲食業といった非デジタル領域でも加速しており、最近では、セルフエステまでもがサブスクリプション化し若者女子の間で人気急上昇中です。  今回は、アラフォーのプリ上世代(77年~81年生まれ)の先輩と一緒に「定額制セルフエステ」を体験し、若者に人気のポイントと世代間の感覚の違いをレポートします。
今回行ってきたのは、最近店舗数を増やし注目を集める人気サロンで、高級エステで取り入れている最先端のフェイシャル用・ボディ用の痩身マシンを自由に使えるサービスを提供しています。施術の部位数と通える時間帯によってコースが分かれおり、どのコースも好き放題通えて10,000円台という価格帯です。施術はスポーツジムのベンチプレスで使用するような椅子が配置された、試着室のような大きな全身鏡のある個室で行われます。最初はインストラクターがマシンの使用方法や特徴を丁寧に説明しながら指導してくれますが、慣れてくるとタブレットの動画を参考にしながら実際にひとりで操作します。鏡に映る自分の姿を見ながら「理想のカラダに近づけるためにもっと頑張らなくては」と自分を鼓舞しながら取り組む感覚は、エステというよりジムでのトレーニングに似ており、終わる頃には気持ちも身体もスッキリし、“次はこの部位を集中的にもっと頑張りたい!”という気持ちも生まれてきました。

私がそんな気持ちになれえたのはなぜか?を改めて考えてみると、自分の身体と徹底的に向き合える時間が過ごせた充実感からだと思います。身体の疲れている部分やコンプレックスを見つめながら納得いくまでマシンをあてていると、普段の生活習慣の改善にまでも考えが及ぶようになり、気持ちも引き締まる思いがしたのです。そんな感想をプリクラ世代の先輩に伝えてみると「セルフだとこれで効果でるのかなと自分のやり方が何となく不安になった。エステなら誰かにやってもらって癒やされたい。」と言っていました。

私たち若者世代は、普段からSNSの動画情報に触れており、マッサージやエクササイズ・ヘアアレンジといった動画のマネをしながら自分に取り入れています。そのため、このセルフエステのシステムもすんなりと受け入れて取り組むことができましたが、上世代はその素地がないために漠然とした不安を感じたのだろうと思います。また、私たち世代は、他人目線を気にして自分自身と向き合う時間が少ないこともあるため、上世代が求めるような「人にやってもらうことによる癒し」より、一人で自分とじっくり向き合える空間・時間の中での施術というものが、心身共のデトックスとなり心を掴んだことが人気の秘密のひとつなのではないでしょうか。

モノを買わない世代の気分消費:セルフエステの新業態、完全個室で通い放題!
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(先輩からの一言)

今どきっぽいサービスだと感じました。トレンドには敏感と言われるプリクラ世代ではありますが、全身鏡に映る自分のコンプレックスと正面切って向き合い過ぎるのは・・・正直受け止めきれずにしんどかったです。それよりも自分らしさを大切にするために、気持ちの余裕を生みだしてくれる癒やされるサービスの方が興味深いです



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