ifs未来研究所

モノや情報が溢れ返り、ひとつの商品やサービスをとってみても“生活者”自身が常に理性的に判断できる範疇を超え、ますます複雑化。
生活者の感情や心に訴え、自分ごと化させ、共感してもらうというプロセスが必要不可欠になっている今だからこそ、ifs 未来研究所では、「時代の気分」「生活者の価値観」「ビジネスの可能性」といった視点から、少し先の未来について様々な切り口から情報を発信。

  • ミレニアル世代の消費動向:モノを所有せず「借りる」マインドセット

    昨今、米国に於ける多くの若年層が“モノを所有しない”という選択をしている。デジタルネイティブである彼らは、デジタル端末を駆使して瞬時に多様なサービスと繫がり、必要な情報はオンライン上で事足りるため、常に変化するモノやサービスに時間、労力やお金を払って所有するよりも、必要に応じて借りることを好む傾向にある。

    コラム 海外レポート
  • ~コト消費のその先は?~ 話題の次世代食材、フェイクミート!

    昨今のヘルシー志向・健康ブームを背景に、「サスティナビリティ」「SDGS」の観点からも注目を集め始めている「フェイクミート」。大手スーパーでは代替肉のコーナーが設置されたり、大豆メーカーの「マルコメ」が商品化したり広がりをみせています。また、動物飼育による膨大な温室効果ガスの排出など地球環境へ配慮からだけではなく、2020年の東京オリンピックに向けて宗教上の理由で食べ物を制限する方たちも迎え入れられるようにビーガン専門店や通常のメニューの他、ビーガンメニューを追加提供するレストランも増えてきています。 今回は、団塊ジュニア世代(1971~1976年生まれ)の先輩とフェイクミートメニューを提供するお店へ足を運び、兆しトレンドが私たちLINE世代や上の世代にも受け入れられそうか、実際に体験して感じたことをレポートしたいと思います。

    コラム モノを買わない世代の気分消費
  • ファッション業界にディスラプションを起こすリセールビジネスとパワーセラー

    現在、米ファッション業界では、リセールビジネス(再販)が勢いを増している。世界のビジネス情報レポート及びサービスを提供する調査会社Global Data(https://www.globaldata.com/)の調べによると、2018年、中古アパレル市場規模はリセールEC、スリフト(リサイクルショップ)、寄付をあわせて240億ドルを突破し、5 年後の2023年には510億ドルに達すると予測されている。また、二次流通ビジネスは過去3年間、一般の小売市場より21倍も早く成長していることがわかった。

    コラム 海外レポート
  • 持続可能なビジネスへ ファッション業界と「 断捨離」 

    すっかり定着した「断捨離」。確かに、家庭のタンスに眠る着なくなった洋服を処分して、空間も気持ちもスッキリさせようという人たちが増えている。今、「断捨離」を行うのは消費者だけではない、ファッション業界の各企業も自らの事業について、「断捨離」的発想でさまざまなものを見直している。業界内で起きている様々な「断捨離」を巡るビジネスの動きを考えてみたい。

    コラム FASHION ASPECT
  • 品切れと奪い合い

    以前よりも話題の少なくなったファッション業界にとっては、ニュースになるだけでも貴重に感じてしまう。これらの限定商品は、発売される数量に対して、その商品が欲しい人の数が大きく上回っていることに加え、今買わないと買えなくなってしまうという事情が相まって奪い合いが生じた。さらには、これを転売してひと儲けしようと企む人がその行列に加わり、メディアに取り上げられることでさらに希少性がましていく。

    コラム 太田の目
  • ~コト消費のその先は?~ セルフエステの新業態、完全個室で通い放題!

    私たちLINE世代(92~96年生まれ)は、モノを所有せず「シェアリング」できることに価値を見出す傾向が強いと言われています。近年、そんな若者をターゲットに、欲しいモノや情報だけを他者と共有しながら定額制で利用できる「サブスクリプションサービス」が様々なジャンルで誕生し広がりを見せています。デジタル領域でのサービスのみならず、小売業や飲食業といった非デジタル領域でも加速しており、最近では、セルフエステまでもがサブスクリプション化し若者女子の間で人気急上昇中です。  今回は、アラフォーのプリ上世代(77年~81年生まれ)の先輩と一緒に「定額制セルフエステ」を体験し、若者に人気のポイントと世代間の感覚の違いをレポートします。

    コラム モノを買わない世代の気分消費
  • ミレ二アル世代に向けた新しい金融サービス

    働き方に柔軟性と流動性を求め、フレキシブルに働くスタイルを好むミレ二アル世代の台頭により、 2020年までにアメリカでは労働人口の40%=6000万人がフリーランスになると言われている

    コラム 海外レポート
  • 多様化する顧客ニーズが生んだ次世代ホテル 大きな変革期を迎えた米ホテル業界の今

    2018年の米国のトラベル市場のキーワードは「テクノロジー」と「ローカルな体験」。旅行好きで、滞在先での体験を大切にするミレニアル世代の台頭などにより、急速に変化する顧客のニーズに対応して、個性的なホテルが数多く登場している。今号では、近年ニューヨークで開業したホテルや開業予定のホテルの中から、新たなコンセプトや体験価値の提供がメディアなどで話題となったものを紹介する。

    コラム FASHION ASPECT
  • 古かっこいい ―リノベーション・アップサイクル・レストア・アーカイブー

    オリンピックや耐震絡みの再開発ラッシュで、真新しい巨大な建物が林立する一方で、古い建物の骨格だけを残すリノベーションも持て囃されている。世界中共通して、ミレニアルズたちは、リノベーションや、過去の文化を紐解くのが好きらしい。新しい建物や新しい洋服よりも、古い建物や古着などを好む傾向がある。“古かっこいい”ものが好きなのである。

    コラム 太田の目
  • ペットは我が子!可処分所得をペットに費すミレニアル世代

    年々、子育てにお金がかかる今、子供を持つ時期を遅らせたり、子供を持たないと決めたこの世代は、代わりにペットを飼うことを選択しているという。彼らは、年々増える可処分所得を、ペットやペット関連用品に注ぎ込む傾向にある。

    コラム 海外レポート
  • LINE下世代の“ 今” 生活満足を高める術は、「一人時間」と「 充実シーンのパーツ・ファッション」

    伊藤忠ファッションシステム(ifs)では定期的に生活者のリサーチを行っているが、現在分析対象としている中でも一番若い人たち(1997~2000年生まれ)を仮に「LINE下世代」と命名、彼らが高校生の頃から観察を続けている。デジタルスキルが高く、消費に堅実な彼らも現在大学生になっていることから、今年度は世代名を正式に命名したいと考え、アプローチ方法も模索しながら彼らの特徴をクローズアップしていく予定だ。その一つとして、10代後半~20代前半女子に人気のWEBメディア「ローリエプレス」と共同でさまざまなリサーチを行っている。今回はこれらのリサーチ結果とともに、Instagram好きな情報感度の高いLINE下世代女子たちの実態も併せてお届けしたい。

    コラム FASHION ASPECT
  • 回遊の意味の変化 -スマホ時代の商業施設-

    これまでは、回遊型の購買行動が注目されていた。欲しいものは特にないが、なんとなく駅ビルや商業施設に行き、回遊している間に欲しいものと出会い、それが消費になっていくというものだ。

    太田の目 コラム
  • 第4の波(フォースウェーブ)の兆し:米コーヒー市場

    近年米国におけるコーヒーの消費量は年々増加の一途を辿っている。米国コーヒー市場は2017年から2018年にかけて3.8%以上上昇し、現在はおおよそ450億ドルの市場規模があると言われている。

    コラム 海外レポート
  • NYの新名所:Hudson Yards

    2012年から7年の建設期間を経て、多種多様なレジデンシャル、リテール、オフィスビル等から成る新しいラグジュアリー複合施設Hudson Yardsが、NYの新名所として2019年3月15日に一部オープンを迎えた(2024年完成予定)。

    コラム 海外レポート
  • 自分らしさ求めるLINE世代 新アラサー世代のコト消費のこれから

    若者と言われたLINE世代も、2019年には年長者がアラサーに突入し、LINE下世代も新社会人として登場しはじめる。伊藤忠ファッションシステム(ifs)では、長年の世代研究や弊社若手社員自らがマーケッターのひとりとして消費の現場を体験し分析を加えたレポートを発信するなど、LINE世代のリアルな実態把握に努めてきた。本号ではifsオリジナルの生活者気分調査の結果を踏まえながら、新アラサー世代の消費に対する姿勢をまとめてみたい。

    コラム FASHION ASPECT
  • ストリーミングエコノミーの今:所有しないストリーミングサービスの台頭

    インターネットに接続しながら映像や音声データを楽しめる「ストリーミング配信」が、昨今目覚しい急成長を遂げ、世界規模でそのビジネス市場を拡大している。今回は、益々拡大の一途を辿るストリーミングビジネスの音楽と映像分野をレポートさせていただきます。

    コラム 海外レポート
  • NY最新ホテル事情

    「テクノロジー」と「ローカルな体験」が2018年のトラベルのキーワードであった。旅行好きで体験を大切にするミレニアル世代の台頭、進化し続けるシェアリングエコノミーがもたらす競争によって、急速に変化する顧客のニーズに応えられるよう、今、ホテル業界は様々な方法で変化を遂げている。 2018年、ニューヨークでも多くのホテルが開業したが、その中でも話題性のある人気のホテル事例と、今後オープンする話題のホテルをご紹介させて頂きます。

    コラム 海外レポート
  • 繊維製品の新たな価値 ユーザー視点に寄り添った次代の検査機関とは

    消費者の生活環境はますます多様化し、供給者側も価格だけではなく質的な競争優位が求められる時代となった。そうした中、ユニチカガーメンテック株式会社と伊藤忠ファッションシステム株式会社は2018年5月、検査機関「HC Lab(ヒューマンセントリック・ラボ)」を設立し、「人にとって使いやすく、快適である」という視点で、素材・製品の品質および機能性を可視化し実証してきた。今、繊維製品に求められる新たな価値と、これからの検査機関の在り方について考えてみたい。

    コラム FASHION ASPECT
  • 世界中に広がるキャッシュレス化の流れ

    キャッシュレス化の流れは既に世界中で広まっている。フランス・パリに拠点を置き、世界40カ国以上で事業展開するITコンサルティング会社Capgemini(https://www.capgemini.com/)と仏銀行大手BNP PARIBAS(https://group.bnpparibas/en/)が発表した「WPR2018」(World Payment Report 2018)によると、2016年度の世界キャッシュレス決済処理件数は、10.1%の成長率で、4,826億件に達した。また、2016から2021年までには、世界のキャッシュレス決済処理件数は、新興市場の成長率21.6%を伴い、年間成長率12.7%で加速する見通しだ。また、北米に於ける、キャッシュレス決済処理数も2021年までに引き続き上昇すると予測されている。

    コラム 海外レポート
  • ベトナムとの繊維産業協力事業から見るハノイのファッション産業 ファッション成長期待市場『 ハノイ』

    人口増加と経済成長により、消費地としての市場拡大が期待されるベトナム。繊維産業においては、すでにチャイナ・プラス・ワン※1の筆頭として日本との関係も深い。中でもベトナムの政治・文化の中心地である首都ハノイは、日本に近い気候と気質を持つと言われ、近年はファッション感度も洗練されつつある。経済産業省が開催したファッションビジネス包括セミナー参加者の生の声を手掛かりに、ハノイのファッション市場の現状と、今後の可能性を探る。 ※1: 集中投資によるリスク回避のため、中国以外に拠点を持ち投資をする経営戦略。

    コラム FASHION ASPECT
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